大阪維新の会と改革クラブから、議会の定数を19から18へ1議席削減する条例改正案が提出されましたが、反対多数で否決されました。その結果、9月の摂津市議会議員一般選挙は、定員19を争うことになりました。
摂津市議会での議会定数削減は、これまで市会議員選挙が近づくと必ず与党議員共同で提案され可決されてきており、否決されるのははじめてのことです。
日本共産党議員団は、議会議員の定数は、多様な市民と市政をつなぐパイプであり、議会のあり方や適正な定数についての議論が十分にされないまま選挙直前に採決するべきではないと一貫して反対してきました。今回の提案にも意見を述べて反対しました。
日本共産党議員団の反対討論大要は以下の通りです。
本議案は議員定数を現行 19 名から 1 名減の 18 名にする というものです。 いま、新型コロナウイルス感染症の拡大は、市民の命、健 康をかつてない危機にさらしました。住民の福祉増進を使命 とする地方自治体には、あらためて医療や公衆衛生、保育や 介護などのあり方を検証し、見直しや体制強化をはかること が求められています。 そして、議会は市民の多様性を反映し、これまで以上に建 設的提案や市政のチェックを行なっていかなくてはなりま せん。こういうときに議会の機能縮小につながる定数削減を 行うべきではありません。 摂津市議会の議員定数は 4 年前に 2 名削減し 19 名となり ました。それに伴い、それまで 4 つあった常任委員会は、3 つに統合することになりました。各委員会の所管項目が増 え、審議機能の後退につながったのではないかなど、検証が 必要です。 今、必要なことは、議員定数の削減ではなく、二元代表制 の一翼を担うべく、多様な市民の立場で市政をチェックし、 市政に反映させる議会機能の強化であることを申し上げ、 反対討論とします。