[2021.6.28] -[議会報告]
大阪維新の会と改革クラブの4人の議員が提案した議員定数削減条例は、反対多数(反対14、賛成4)で否決されました。
摂津市議会において議員定数削減条例が否決されたのは初めてのことです。
日本共産党議員団は、議会議員の定数は、多様な市民と市政をつなぐパイプであり、議会にのあり方や適正な定数についての議論が十分にされないまま選挙直前に採決することはおかしいと、反対を貫いています。
本条例案採決に先立ち、安藤議員が議員団を代表し反対討論を行いました。討論の内容は以下の通りです。
日本共産党議員団を代表して議会議案第4号に対し反対討論を行います。
本議案は議員定数を現行19名から1名減の18名にするというものです。
いま、新型コロナウイルス感染症の拡大は、市民の命、健康をかつてない危機にさらしました。住民の福祉増進を使命とする地方自治体には、あらためて医療や公衆衛生、保育や介護などのあり方を検証し、見直しや体制強化をはかることが求められています。
そして、議会は市民の多様性を反映し、これまで以上に建設的提案や市政のチェックを行なっていかなくてはなりません。こういうときに議会の機能縮小につながる定数削減を行うべきではありません。
摂津市議会の議員定数は4年前に2名削減し19名となりました。それに伴い、それまで4つあった常任委員会は、3つに統合することになりました。各委員会の所管項目が増え、審議機能の後退につながったのではないかなど、検証が必要です。
今、必要なことは、議員定数の削減ではなく、二元代表制の一翼を担うべく、多様な市民の立場で市政をチェックし、市政に反映させる議会機能の強化であることを申し上げ、反対討論とします。