[2024.6.28] -[議会報告]
2025年大阪・関西万博開催6ヶ月前の10月13日に、万博を盛り上げるためのイベントをたった1日開催する予算100万円が提案されました。大阪府と摂津市が50万円ずつ負担します。
問題噴出の万博開催を無理やり盛り上げようとするこの予算案に反対しました。安藤かおる議員が代表して意見を述べました。(以下大要)
日本共産党議員団を代表いたしまして、議案第42号、令和6年度摂津市一般会計補正予算(第2号)に対する反対討論を行います。
この補正予算に反対する理由は、問題が山積する大阪・関西万博の機運醸成のためのイベント開催予算が計上されていることです。このイベントは、大阪府の2025年大阪・関西万博地域連携イベント開催支援事業補助金50万円と摂津市一般会計50万円を原資として行うもので、舟運を活用した万博機運醸成イベントとして、万博開催6か月前の10月13日に淀川沿川各自治体での同時開催を呼びかけられたものです。
摂津市は、鳥飼まちづくりグランドデザインにおけるワークショップで出された意見と結びつけて、淀川河川敷鳥飼船着場周辺において、市民主体でこのイベントを実施していくとしています。淀川舟運の活性化の取組や市民参加のワークショップの議論は尊重すべきものと考えますが、どちらも丁寧に継続して取り組んでいくべきものだと考えます。たった一度限りの、しかも10月13日と、地域行事の日程を無視して押しつけられるものであってはいけません。
そもそも大阪・関西万博は、事業費の相次ぐ膨張、軟弱地盤や脆弱な交通アクセス、海外パビリオン建設の遅れ、メタンガス爆発事故など大きな問題が山積しており、このまま突き進めば、さらなる事業費の上振れや運営赤字のツケを将来に残しかねません。1月に発生した能登半島地震の被災地の復旧・復興は依然進んでおらず、万博は中止し、被災地支援に予算と人を回すべきとの声も広がっています。問題だらけの万博を無批判に盛り上げるイベントに税金を投入するべきではないということを申し上げ、反対討論といたします。